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10月23日(金)に日本各地の魅力を紹介する雑誌、ディスカバー・ジャパン統括編集長である高橋氏をお招きし、特別講演会「魅力ある地域の創り方。」を開催しました。田村地域の事業者、地方創生に興味のある田村市民の皆様、計27名にご参加いただきました。(オンライン・ご来場計)
盛り上がっている地域づくりの先進事例をもとに、「魅力ある地域」とはどのようなところなのか、どのように魅力を伝えるかを学びました。 高橋編集長が推奨する「魅力ある地域の創り方」の手順は次の3つ。
まずは「地域の魅力」を発掘する
「地域の魅力」を創るのは住んでいる方であり、住んでいる方の幸福度が地域ブランドになる。
当たり前だと思っていた景色が、外部から見たら当たり前でなく特別なものである。
高橋編集長から「そういうところに気づくことで自分の地域に誇りを持ち、それがブランドとして外部の方に魅力的に伝わります。まずは自分の地域の魅力をどんどん発掘し、どの魅力を売り出していくかを決めることが大事」とのアドバイスがありました。
「田村市の魅力とは?」との質問に、
参加者からは「夜空」「里山の風景」など自然の景色を魅力的だと感じる声が上がりました。
磨き上げて唯一無二に
売り出す魅力を決めたら、唯一無二のものに磨き上げて決してよその地域のマネをしないことが大事とのこと。本物を創り上げれば、価値のわかる人が必ずその土地を訪れてくれる。
高橋編集長が勧めるポイントは、「本物を創るには、その道のスペシャリストを起用すること」でした。
お茶を売り出すなら「お茶のスペシャリスト」、食で売り出すなら「トップシェフ」といったように、第一線で活躍しているスペシャリストを起用することで、本物が見えてくるそうです。
売り出したい魅力に合わせてスペシャリストを呼び、自分たちでは気づけなかった魅力を再発見してもらうことで、くすぶっていた魅力が本物の魅力に磨き上げられます。
誰に伝えたいのか、誰に来てもらいたいのか
どんなに魅力があっても、伝わらなければ人は来てくれません。
しかし、ただ闇雲にTVやポスターを貼ればよいわけではなく、誰に来てもらいたいかを考えることが大事です。皆さんは田村市にどんな方が来てもらいたいですか?その人はどんな顔で、どんな服装で、どんな暮らしをしていますか?
田村市の何気ない風景を良いと思ってくれる人は少数かもしれないが、
高橋編集長いわく「少数だけど高価値をもたらしてくれる方に来てもらうことが重要」だそうです。
価値のわかる人は個人の情報発信量が多く、同じような価値観の人と繋がっているため、そこから情報が共有されて広がっていきます。高橋編集長はそれを「トモダチ作戦」と呼んでいるそうです。
地域に来た方と友達になりリピートして来てもらう、友達同士で田村市の魅力を情報共有して繋がっていく。
そうして地域の魅力が価値のわかる方には広がっていくのです。

■高橋俊宏氏 略歴
株式会社ディスカバー・ジャパン 代表取締役
岡山県生まれ。建築やインテリア、デザイン系のムックや書籍など幅広いジャンルの出版を手掛けたのち、2008年に日本の魅力を再発見をテーマにした雑誌、Discover Japanを創刊。編集長を務める。
2018年11月に株式会社ディスカバー・ジャパンを設立し、雑誌メディアを軸に、イベントや場づくりのプロデュース、デジタル事業や海外展開など積極的に取り組んでいる。
現在、金沢市伝統工芸品産業アクションプラン2020策定検討委員会委員、環境省グッドライフアワード実行委員、京ものユースコンペ審査員、高岡市クラフトコンペ審査員、高山市観光経済アドバイザー、経産省や農水省関連のアドバイザーなども務める。
JFN「オーハッピーモーニング」に毎月ゲスト出演、日本テレビ系列の番組「the SOCIAL」のゲストコメンテーターを務めるなどメディアを超えて、日本の魅力、地方の素晴らしさを発信中。
雑誌『Discover Japan』
https://discoverjapan-web.com/
株式会社ディスカバー・ジャパン
https://discover-japan.co.jp/
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