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11月29日(日)テラス石森にて、「好きなことの始め方〜できることからはじまる!月3万円ビジネスのつくり方〜」を開催しました。 講師としてchoinaka合同会社代表の矢口真紀氏をお招きし、イベント前半ではワクワクを軸とした小さなしごとを仲間と一斉に始めることで、自分たちもまちづくりに参加できることを学びました。後半では自分ができる小さなしごとを考え、仲間からアイデアをもらう「わたしたちの月3万円ビジネス」体験ワークショップを行いました。

そもそも「月3万円ビジネス」とは
矢口氏が「何か始めたいが、自分には何もない…」と感じている女性に向けて発信している、自分の好きなこと・やりたいことを仲間と同時多発的に始めて磨き上げていく働き方です。昼間まちを支える女性が元気になれば、まち全体が元気になるとの想いで、女性向けに「月3万円ビジネス」講座の活動が始まりました。
元々「月3万円ビジネス」とは、藤村靖之氏が提唱している働き方です。矢口氏も直接藤村氏の元に通い、自分なりの「月3万円ビジネス」の形にしました。今では20代~70代200名の会員が、この月3万円ビジネスの活動をしています。
矢口氏が提唱する「わたしたちの月3万円ビジネス」のやり方は以下の3つです。
1.テーマ決め:「自分のワクワク」×「地域の困りごと」
まずは自分がやりたいこと、地域に必要だと思うことなどを、思いつく限り書き出します。次にその書き出した内容について、自分の中でワクワクが大きいか、喜ぶ人の顔がハッキリしているかを考えます。
■ワクワクは大きいし、喜ぶ人の顔がハッキリしている
最優先でやりましょう
■ワクワクは大きいけど、喜ぶ人の顔がボンヤリしている
ニーズをリサーチしましょう
■ワクワクは小さいが、喜ぶ人の顔がハッキリしている
本当にやりたいことか、想いを再確認しましょう
■ワクワクは小さいし、喜ぶ人の顔がハッキリしている
執着ではありませんか?無視しましょう
以上の観点を参考に、やりたいテーマを決めます。
2.アイデア出し:商品とお客を決めて魅力化
テーマが決まったら、次は仲間と具体的に商品やお客さんのイメージ、ここにしかないというスペシャリティを出すためのアイデア出しをします。一つのテーマから生まれるアイデアは無限大です。ポイントは下記の5つ。
①地域資源を活用(空き家や時間を持て余している人etc…)
②愉しさが主題(おいしい、仲間ができる、達成感があるetc…)
③つながりを生む(ネットワーク会員、開発参画型etc…)
④ステキの極み(感性に訴える)
⑤創る力を育てる(ワークショップ形式、ノウハウと技術)
3.ビジネスモデル化:「小さくやってみる」⇔「ブラッシュアップ」
今まで考えたアイデアを実現化させる仕組みづくりをします。経費や売り方、告知方法、料金の設定など、ビジネスを始めるにあたって必要な項目を、独自の具体化シートに則って考えます。あとはとにかくやってみる。小さくやってみて、振り返りを行いブラッシュアップさせ、またやってみるというのを繰り返します。最小限のリスクでやっているので失敗しても大丈夫である上、その失敗が商品のストーリーにもなります。そうして自分なりの月3万円ビジネスが形になっていきます。
以上が矢口氏の提唱する「わたしたちの月3万円ビジネス」のやり方です。今回のワークショップでは「2. アイデア出し:商品とお客を決めて魅力化」までを体験しました。
参加者からは「ワークショップを通じて自分が考えていた方向性と180度違う意見をもらい、とても参考になった」「これなら私でもできそう」といった声をいただきました。「田村地域の月3万円ビジネス会」を立ち上げてほしいとの声もいただいており、運営事務局としても前向きに検討しております。
ご参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。

テラス石森では、田村地域の女性を対象にしたスキル習得教室「ビジネスパソコン教室」を開講中です。また、今後も田村地域が「やりたいことができる地域」となるようなイベント等を企画してまいります。
【講師略歴】
choinaca 合同会社 代表 矢口 真紀 氏
広告代理店で国内外のイベントプロデュースに携わり、独立。『月3万円ビジネス』提唱者の藤村靖之氏に師事し、地元埼玉県杉戸町に U ターン。ちょっと田舎で小さく愉しい自立のかたちを提案するchoinacaを結成。『わたしたちの月3万円ビジネス』講座を通し、これまで200 名の女子のしごとづくりをサポート。
自分と地域を幸せにする働き方を全国に広げる『わたしごとJAPAN』、シャッター商店街の仕事づくり拠点『ひとつ屋根の下』など、仕事づくりを起点にまちを元気にするアクションを展開中。
▼choinaka合同会社HP
http://sanbiz.jp/choinaca/
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